1平素より瀬戸信用金庫に格別のご愛顧を賜りまして、誠にありがとうございます。本年の元日に発生した「令和6年能登半島地震」は、能登地方を中心に甚大な被害をもたらしました。地震により被災された皆さまには心よりお見舞い申し上げます。本年も引き続き皆さまに安心してお取引いただけるよう、当金庫の現況と経営内容を開示した「せとしんディスクロージャー誌2024」を作成いたしましたので、ご高覧いただき、当金庫へのご理解をより一層深めていただければ幸いに存じます。令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行し、経済活動が正常化へと進む中、国内の景気は緩やかながら回復の動きが続いています。一方で、物価の高騰、ウクライナや中東地域における地政学リスクの高まり、中国経済の減速など、先行きに対する不確実性は依然として高い状況にあります。こうした中、日本銀行の金融政策はマイナス金利政策が解除されるなど転換期を迎えており、今後はマーケットや実体経済への影響を注視していく必要があります。このような状況において、当金庫は金融仲介機能を発揮するとともに、地域やお取引先が抱える様々な課題の解決やニーズへの対応に積極的に取り組んでまいりました。その結果、令和5年度末には、「預積金残高」は前年度末比0.8%増加の2兆2,004億円、「貸出金残高」は前年度末比0.6%増加の1兆1,329億円となりました。収益面では、本業の収益を示す「コア業務純益」は前年度比1.9%増加の53億円、「経常利益」は前年度比23.8%増加の47億円、「当期純利益」は前年度比18.0%増加の34億円という業績でありました。当金庫は、「地域とともに」をビジョンに掲げ、地域・お取引先・当金庫がともに発展できる「三方よし」の関係を目指しております。適切かつ迅速な金融支援はもとより、コンサルティング機能の充実強化に取り組み、「Face to Face」と「デジタル化」を融合させ、付加価値の高い金融サービスの提供と、お客さま目線に立った利便性と満足度の向上に努めてまいります。なお、最後になりましたが、本年6月に前理事長の成田順一が会長に就任し、前副理事長の稲垣孝幸が理事長に就任いたしました。今後とも何卒、倍旧のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。会長 成田 順一理事長 稲垣 孝幸せとしん REPORT 2024令和6年7月会 長理事長ごあいさつ
元のページ ../index.html#3