瀬戸信用金庫2021年版ディスクロージャー誌
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単体情報財務データせとしん REPORT 2021○開示告示に基づく定量的開示の対象となるΔEVEおよびΔNIIならびに当金庫がこれに追加して自ら開示を行う金利リスクに関する事項流動性預金に割り当てられた金利改定の平均満期5.08年流動性預金に割り当てられた最長の金利改定満期10年流動性預金への満期の割当て方法(コア預金モデル等)及びその前提普通預金など満期の無い流動性預金については、内部モデルを使用して預金残高推移を統計的に解析し、将来の預金残高推移を保守的に推計することで実質的な満期を計測しております。推計にあたっては、過去の預金残高の変化と景気指標との関係性、市場金利に対する預金金利の追随率に基づく影響を考慮しております。推計値については定期的にバックテストを実施するなど、モデルの検証等は十分に行っております。固定金利貸出の期限前返済や定期預金の早期解約に関する前提金融庁が定める保守的な前提を使用しております。複数の通貨の集計方法及びその前提通貨ごとに算出した金利リスクの正値を単純合算しております。スプレッドに関する前提スプレッド及びその変動は考慮していません。内部モデルの使用等、ΔEVEおよびΔNIIに重大な影響を及ぼすその他の前提当金庫では、コア預金の算出に内部モデルを使用しております。コア預金については、過去の実績データを用いて推計しているため、実績値が大きく変動した場合、ΔEVEおよびΔNIIに重大な影響を及ぼす可能性があります。前事業年度末の開示からの変動に関する説明ΔEVEは、貸出金の増加を主な要因として増加しました。なお、金利リスクの算定にかかる前提に変更はありません。計測値の解釈や重要性に関するその他の説明当金庫の重要性テスト(ΔEVE/自己資本の額)の結果は自己資本の20%を超えておりますが、金利リスク量は自己資本の余裕額(自己資本額から最低維持資本額を除いた額)の範囲内となっています。さらに、複数の指標によるモニタリング、ストレステストの実施、市場環境が急変した場合の対応策の検討等を定期的に実施するなど、適切にコントロールを行っております。○当金庫が自己資本の充実度の評価、ストレステスト、リスク管理、収益管理、経営上の判断その他の目的で、開示告示に基づく定量的開示の対象となる ΔEVE以外の金利リスクを計測している場合における、当該金利リスクに関する事項金利ショックに関する説明金利リスクについては、VaR(過去一定期間における金利上昇幅に基づき将来発生し得る最大損失を確率的に算出する方法)に基づき月次でリスク量を計測し、信用リスクやその他のリスクとともに、統合的リスク管理の枠組みの中で、自己資本に対して許容可能な水準に収まるように管理しております。金利リスク計測の前提及びその意味○市場リスクのVaR         (単位:百万円)令和元年度令和2年度35,99018,798・VaR計測の前提 ①有価証券:観測期間1年、信頼区間99%、保有期間2か月 ②預け金:観測期間1年、信頼区間99%、保有期間6か月 ③貸出金・預積金等:観測期間5年、信頼区間99%、保有期間1年※ 有価証券のVaRは、債券と株式・投資信託との相関を考慮しています。また、貸出金・預積金のVaRは、運用勘定、調達勘定のリスク量を相殺しております。① 定性的事項ⅰ)リスク管理の方針及び手続の概要  金利リスクとは、「市場金利の変動により、金融資産・負債(預金、貸出金、投資有価証券等)の経済価値や、金融資産・負債から生み出される収益が変動し、損失を被るリスク」を言います。 金利リスクについては、ΔEVE(注1)およびΔNII(注2)を複数の金利シナリオに基づき算出しているほか、VaRなどの指標を併用して管理しております。 こうして把握する金利リスクの状況は、月次で開催するリスク管理委員会において評価するとともに、リスク削減手法を講じる必要性も検討しております。(注1)ΔEVE・・・金利ショックに対する現在価値の減少額(注2)ΔNII・・・金利ショックに対する期間収益の減少額ⅱ)金利リスク算定方法の概要  開示告示に基づく定量的開示の対象となるΔEVEおよびΔNIIならびに当金庫がこれに追加して自ら開示を行う金利リスクに関する事項(10)銀行勘定における金利リスクに関する事項IRRBB1:金利リスク項番イロハニΔEVEΔNII当期末前期末当期末前期末1上方パラレルシフト27,28826,2181,7361,7062下方パラレルシフト--4683スティープ化17,97618,7284フラット化5短期金利上昇6短期金利低下7最大値27,28826,2181,7361,706ホヘ当期末前期末8自己資本の額119,967116,898②定量的事項 (単位:百万円)(注)1.金利リスクの算定手法の概要等は「定性的な開示事項」の項目に記載しております。 2.連結の金利リスク量については、当金庫の関連会社の資産及び負債が、総資産及び総負債に対して極めて小さいことから、単体と同じ数値としているため、単体のみを表示しております。自己資本の充実の状況等について財務データ(単体情報) 50

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