瀬戸信用金庫2021年版ディスクロージャー誌
18/64

せとしんの取組みリスク管理強化への取組みリスク管理強化への取組み■ リスク管理組織図統合的リスク管理については、統計的手法を利用したVaR(過去一定期間における金利上昇幅に基づき将来発生し得る最大損失を確率的に算出する方法)等の統一的な尺度で各種のリスク量を把握し、これを経営体力と対比することにより、一元的なリスク管理を行っております。また、統計的手法では捉え切れないリスクの顕在化が、自己資本や収益等に及ぼす影響を把握するため、定期的にストレステストを実施しております。統合的リスク管理方針当金庫は、将来にわたって健全性を維持し、金融仲介機能を十分に発揮することを通じて、地域経済の発展に貢献していくため、適切なリスクテイクとそれに見合うリスク管理態勢の整備を行っております。引き続き、経営を取り巻く環境変化を踏まえて、リスク管理の実効性を確保することに取組むとともに、顧客本位の良質な金融サービスを提供するための取組みを一層推進してまいります。リスク管理の基本方針マネロン・テロ資金供与、反社会的勢力対策リスク管理部リスク管理部人事部コンプライアンス・法務室リスク管理部総務部事務統括部業務統括部流動性リスク事務リスクシステムリスク有形資産リスク風評リスク法務リスク人的リスク情報資産保護資金証券部市場リスク資金証券部信用リスクリスクカテゴリー主管部署融資部理事会経営会議監査部リスク管理委員会監事会リスク管理部統合的リスク管理情報資産保護については、各情報資産の重要度や、それを取り巻く脅威、および脅威の顕在化の可能性を考慮した上で、現状での技術水準やコストを認識し、合理的なリスク対策を行っております。また、金融サービスの各種システムへのサイバー攻撃がより多様化・複雑化していることから、演習への参加や訓練の実施とその結果の活用等により、サイバーセキュリティにかかる態勢の強化に努めております。情報資産保護管理体制◯ 統合的リスク管理とは金融機関の直面するリスクに関して、自己資本比率の算定に含まれないリスクも含めて、それぞれのリスクカテゴリー毎(信用リスク、市場リスク、オペレーショナルリスク等)に評価したリスクを総体的に捉え、金融機関の経営体力(自己資本)と比較・対照することによって、自己管理型のリスク管理を行うことをいいます。理事会は、各リスクの管理方針等、リスクに係る重要事項を決定し、リスク管理部が各リスク主管部署における管理状況を把握・分析・評価するなど、統合的リスク管理の運営等を行っております。また、リスク管理に関する事項を審議する機関としてリスク管理委員会等を設置し、審議内容を定期的に理事会・経営会議に報告する体制としています。リスク管理体制せとしんの取組み16せとしん REPORT 2021

元のページ  ../index.html#18

このブックを見る