瀬戸には50年以上前に産業を支えた、セトノベルティの伝統ある技術があります。時代と共に失われつつあるこの技術は、私にこれまで何よりも強いインスピレーションを与え作品の可能性を広げてくれました。
今私の中に息づく、受け継がれた伝統的技術要素と作家としての革新的要素。この二つを調和することにより生まれる、どこか古めかしさを内包しつつも、現代に通用する新しい表現で、より多くの人々の心の琴線に触れる作品を目指し制作しています。
(H44×W25×D28㎝)
私は制作において、たんなる陶器の置物を作るのではなく、陶器とは思えないような躍動感や表情、様々なパーツを組み合わせたような、まるで生き物とロボットが融合したような伝統と革新の混じり合った唯一無二の作品を目指しています。この鳳皇という作品は、これらの表現方法が私自身の中でも非常によくまとまった、代表作品の一つです。
(H30×W22×D21㎝)
鼠と猫という作品は非常に柔らかいシルエットで、どちらかといえば躍動感より猫や鼠の表情を大切にしました。背中に魚のレリーフがあったり、角度によって表情が変わったり360度楽しめます。
(H67×W50×D30㎝)
狡(こう)という作品は、中国に伝わる狡(こう)という五穀豊穣の神獣がモチーフです。尻尾に巻き付いている化蛇(かだ)という災害を引き起こす妖怪を狡(こう)が退治している一場面を切り取ったもので、現時点では最大のサイズの作品です。
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