私募債の受託業務
私募債とは
- 企業が資本市場から資金を調達する場合に発行する債券を「社債」といいます。
- 不特定多数の一般投資家を対象として発行する社債を「公募債」といい、特定少数の投資家(例えば、社債発行会社の取引金融機関等)が直接引き受けることによって発行される社債を「私募債」といいます。
私募債を発行するメリット
- 発行企業のイメージアップ
-
私募債は発行基準が厳しく、財務内容が優良な企業でなければ発行できません。
このため、私募債発行企業として、対外的に企業のイメージアップにもつながります。
- 資金調達手段の多様化
- 私募債は銀行借入とは異なり、資本市場からの直接調達の一形態であることから、金融環境に応じた資金調達が可能となります。
- 長期安定資金の導入
- 私募債の金利は市場金利を反映して決定され、利息は後払いです。また、固定金利の場合、調達コストを確定することができ、損益計画が立てやすくなります。
- 株式公開のワンステップとして
- 株式公開企業の多くが公開前に私募債を発行しています。公開後の公募債発行を展望し、社債市場からの資金調達のノウハウを蓄積しておくことは、株式公開を計画されている企業にとって有効です。
- 手続きは簡単
- 私募債は公募債とは異なり、発行に際しての有価証券届出書等の作成は不要です。また、私募債発行は少数特定者の間でなされるため、手続きは簡単です。
取扱私募債の種類
- 当金庫保証付私募債
- 保証協会保証付私募債
※ 私募債のご利用にあたっては、当金庫の審査が必要となります。
詳しくはお取引店にご相談ください。
発行基準と商品比較
種類 | 当金庫保証付私募債 | 保証協会保証付私募債 |
---|---|---|
1回あたりの 発行額 |
3千万円以上2億円以下 (1千万単位) |
3千万円以上5億6千万円以下 (1千万円の1種。ただし、社債の総額5億円以上の場合は2千万円の1種。) |
期間 | 2年~7年(1年単位) | 2年~7年 |
資金使途 | 運転資金または設備資金 | 運転資金または設備資金 |
担保 |
無担保。債務保証に対する担保を徴求する場合があります。 (無担保社債であるため、社債に対する担保ではありません。) |
無担保。ただし、保証金額2億5千万円超は原則有担保(保証協会が担保徴求)扱いとなります。 |
保証形式 | 当金庫が発行額の100%を保証 | 当金庫が発行額の100%、保証協会が80%を保証する共同保証形式。(当金庫は実質20%) |
利率 |
個別対応。 (基準金利は、市場の金利水準により月1回月初に見直しを行います。) |
個別対応。 (基準金利は、市場の金利水準により月1回月初に見直しを行います。) |
返済方法 | 満期一括償還 | 満期一括償還 |
発行形式 | 振替債 | 振替債 |
発行基準 (適債基準) |
純資産5千万円以上。財務指標と収益指標の基準を充たした株式会社等であることが要件となります。 | 純資産5千万円以上。財務指標と収益指標の基準を充たした株式会社等であることが要件となります。 |